タクシー
町田で飲んでまして、さすがに町田からタクシーで家まではありえないので、小田急のなるべく近くまで行ってタクシーと言ったわりと味な真似をしたわけです。
読売ランド前駅改札を出て後方から迫り来るタクシーを華麗に右手を上げて停止させ、すかさず後部座席へ滑り込み一言。
「京王多摩川の駅まで。」
油断してました。
酔ってたせいもあるかもしれません。
まさか、知らないとは思いませんでした。。。
いえ、タクシーの運ちゃんも悪いのです。
「はい」って言いましたし。
でも、様子は明らかにおかしかったです。
「京王多摩川ってこっからどう行くんだろう」、とかブツブツ言ってるし、「京王多摩川って二子橋のとこですよね?」とかぬかしやがる。
おめー、それ二子玉川だろが!
多摩川違いじゃ、ヴォケが!
とは言いませんでしたが、冷静に言いました。
「道、わかってます?」と。
運ちゃんもこの道行けばいけると思うんですけどねー。
なんて言うもんだから手に持ってる文明の利器、iPhoneでGoogleMapをチェキ。
oh...彼の自信とは裏腹に遠ざかっていく京王多摩川。
このままだと無駄に遠回りさせられる!と思いました。知らないと思ってナメんな、とキレそうでした。
でも、私も大人です。
もう三十路を過ぎたおっさんです。
節操もなくただぶち切れるのは大人として最低なので、震え上がるほど冷ややかにこう言いました。
「そこにあるのがナビなら使ってもらえますか?」
「あ、じゃあ使います」ってサラっと言いのけやがった。このタイミングでサラっと言ったのにちょっとシビれたけど、あこがれねぇ!
ホント最初から使って欲しいもんです。
無事に帰れることを確信し、ゆったりとシートに身を沈め夜の街を楽しむ。
って、そんな間もねぇ猛スピード!あんた、ここ住宅街だよ!
って思ってる間に赤信号あっさり無視してるし!
いやいや、原付もあぶねぇ!
全く気が休まらねぇ。。。
変なところ曲がろうとするし、ナビ意味あんのか?って。
結局楽しむ間もなく到着。
賞味20分ないぐらいだったけど、全然面白くねぇ道中でした。
それまでの楽しかった一時は台無しにはならなかったけど、こういう嫌な気分で締めるのはちょっとなぁ。
タクシーの評判がよくならないのは一部のこういう人なんだろうな。
そういうとこばっかりピックアップされてしまうのはしょうがないけど、結局アラが目立つから言われるって自覚するべきだ。
できない人が評価を下げ、できる人が評価を上げるために過剰なサービスをする。
どこの業界も一緒か。